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    ゾンビ(原題:Dawn of the Dead)

    2011年09月13日

    皆様こんぬつわ。8mm先生です。
    さて、なにげに短期間で3つめのレビューをアップするという
    できたてのブログにありがちな光景が広がっておりますが、何とかかんとか長く続けていけるよう
    日々ない頭を絞ってネタを考える毎日でございます。
    だいたいそういう時ってのはネタのストックをいくつか作っておいて、
    おいしいネタなんてのは大抵後に回しておくのがセオリーだったりします。

    なのにもう第3回目にして本日のおかずは

    ゾンビ!!!!

    でございます。
    大丈夫か?
    死霊のはらわたも書いちゃったうえにもうこれ出しちゃっていいのか?先行き不安じゃないか!?
    というわけで、序盤にて既に隠し球とも言えるゾンビを持ってきてしまったので
    書いてて自分で一抹の不安を覚えてしまっているわけですが、
    しょうがねーよ書いちゃってるんだから!後には引けません(んなこたない)

    ゾンビ、と一口に言っても映画界にはもうゾンビものがたくさん溢れかえっているわけですが
    それらの原点と言っても過言ではない今回の作品。
    この作品でジョージ・A・ロメロ御大の作り上げたゾンビ像が、所謂「ゾンビ」として
    現在も描かれていると言ってもよいと思います。

    ・呻きながらのろのろ歩く
    ・生きた人間の肉を食べる
    ・死んでいるから銃弾、刃物などでひるまない
    ・脳を吹っ飛ばさないと死なない
    ・ゾンビに噛まれた人間もゾンビになる

    ほら!ほら!あんさんの思い浮かべたゾンビと同じでっしゃろ!
    これだけのイメージを万人に焼き付けるってすごい事。それだけ衝撃的だった、という事ですね。

    ゾンビというと、本やウェブサイトでは
    ヴードゥー教信仰のお話と交えてゾンビパウダーで仮死状態にされる人間の話等も
    色々出てきますが、それとは独立したいちクリーチャーとして
    「ロメロの定義したゾンビ」が成立しちゃってる感じですよね。
    特にアメリカ人はゾンビにやたらと愛着があるようで、ゲーム映画その他何でもかんでもゾンビネタが多いです。
    何であそこまでゾンビ大好きなのかねwwいや私も好きだけどww
    ロメロ御大の功績でしょうかね、これも。つってもこれもともとはイタリア映画だけどw

    さてさて、それでは作品の紹介へと行きましょう。
    相変わらず長い前振りで既に脱落済みの方もいらっしゃいますが、
    そんなとこ座ってると置いてくよ!ゾンビに追いつかれて食われちゃうよ!知らないよ!



    以下、ネタバレございますのでご注意をホホホ






    (あらすじ)
    20世紀末、アメリカ。死者が甦り、生者に襲いかかるという未曾有のパニック状態が起きていた。
    テレビ局に勤務するフランは恋人のスティーブンと共に安全な場所へと避難しようとヘリで局をあとにする。
    その途中、友人でもあるSWAT部隊のロジャーとその同僚ピーターと合流。
    ヘリから見下ろす地上は蘇った死者で溢れかえっており、
    一行はひとまず一時の休息の為に巨大なショッピングモールへと着陸するが…


    (登場人物)

    fran.jpg
    【フラン】
    TV局に勤務する女性。ゾンビが出ちゃってびっくりしたのでヘリで逃げる。
    恋人スティーブンの子供を身ごもっていることが後に判明。
    戦闘能力は低いがホラー映画の女性キャラに特有のけたたましい叫び声スキルがないので視聴者も一安心。
    ヘリの操縦スキルも覚えて、どこでも行けちゃうたくましい女への階段を一歩一歩昇ってゆきます。

    steven.jpg
    【スティーブン】
    フランと同じTV局に勤める男性。革ジャンが似合うぴっちり横分け七三の優男。
    恋人でもあるフランを守ろうと奮闘する。
    奮闘するが射撃スキルが著しく低く、仲間を誤射してしまいそうになりマジギレされることも。
    だいたいこういう人間に限って銃を撃ちたがる困ったちゃん。
    でもヘリの操縦スキルを持っているので無碍にも出来ずどうしたもんか。
    根は真面目(と思われる)な憎めない男。
    ゾンビの演技が劇中最も優れているという隠しスキルが判明。レアキャラだぜこれ!

    roger.jpg
    【ロジャー】
    SWAT隊員。フットワークの軽さとSWATで培った射撃スキルでゾンビをばったばったとなぎ倒す。
    友人スティーブン達と共にヘリで安全圏へと逃亡を計画する。
    トラックの運転をし始めるとアツくなって奇声を発してしまいピーターに引かれる(恋愛ポイント-1)。
    どうにも対ゾンビで俺様主義なところがありやたらと挑発的な態度が目立つが
    小柄で扱いやすいキャラなので初心者は迷わずこちらで練習を重ねる事を勧める。

    peter.jpg
    【ピーター】
    SWAT隊員。同じ任務で意気投合したロジャーに誘われヘリに便乗。

    ひ゜ーたー が なかま に なった !

    射撃スキルはもちろん、知性ポイントが高い為機転の利いた行動、持って生まれた背の高さで
    フィジカルスキルでの能力も光る。
    大型車両の運転も難なくこなす万能キャラではあるが、ヘリの操縦をするところを見たことがない。
    ヘリの操縦スキルは持っていないのかもしれない。ゲームバランスが取れている。
    タンクトップを着てスカッシュで汗を流す休日の健康的な様子や、
    タキシードで豪華な夕食を振る舞う紳士スキルなどに隠れ女性ファンも増えているとのこと。
    長い手足と強い力を活かしたリーチ長めの優位な戦闘が楽しめるが慣れが必要。
    ハゲ。



    死者が生者を襲うという図式。
    実際に自分に起こるなんて想像が及ばないほどに現実離れした恐怖があります。

    "そう、それは友人であったり愛する人であったり、
    家族であったりする可能性だってあるわけです。"
    "あなたの愛する人がゾンビになったら、どうしますか?"



    なーんて甘ったるい事言ってる暇もなく!
    生きている人間はあれよあれよと強制的に現実に飲まれ、地獄絵図が広がっていくわけです。

    9077c4e2.jpg

    とはいえこの映画、必死で走って逃げて悲鳴を上げながら血しぶきを上げて派手に倒れていく犠牲者の絵とか
    スピード感と緊張感に満ちた恐怖シーンなんてものは皆無です。
    ゾンビ、スットロいですし。走ったりなんかしませんもん。

    ではなぜここまで恐怖感を演出出来るのか?

    ゾンビが出ても袋小路に逃げちゃう!みたいなヘタを打たなければそうそう追いつかれるなんてないですし、
    それよりも緩慢な動きを狙って攻撃することで倒せるチャンスさえ生まれる可能性があるわけです。

    それは確かに事実であり、実際にこの状況をタフに切り抜ける登場人物だってたくさんいます。
    では何でそれでも犠牲者が増えてゆくのか。
    体力のない人間や怪我を負っている人間はしょうがないにしても、屈強なドヤ顔した人間ほど早く死んでいく。
    まあお約束と言ってしまえばそれまでですが、やはりこれは人間の心の余裕とそこから来る油断なんですよね。

    ほんの一瞬の油断で、あっという間に周りを囲まれて食われちゃう。
    余裕だと思ってたのに実は追い詰められてたのは自分でした、みたいな。

    周りを見渡した時に囲まれていた時の絶望感に満ちた顔がホントたまらんですよね。
    「あ…やっちゃった!!」
    の顔がたまらんです。あれの為にゾンビ映画観てますもん。

    余裕ぶっこいてた人間がいきなりどん底に突き落とされてしまう。
    そんな構図が描きやすいのかもしれません、ゾンビ映画。

    さて、今作でもそれが腹一杯堪能出来るわけで、絶望感を味わう前に何のこっちゃ分からないまま
    食われて恐怖に満ちてゆく犠牲者がたんと出てきます。
    今性格悪いとか思っただろ!

    ゾンビもいっぱい出てきます。人もいっぱい死にます。
    生きながらにして食われるんだからそりゃもう陰惨ですよ。
    自分がああなったらどうしよう…って思って恐ろしくなりますわ。

    でもねあーた、この映画観てて何が一番怖いかって、人間のエゴですよエゴ。
    ここでエゴ→アムロだろって事で画像探そうと思ってググったら
    いきなり加護ちゃんの画像が上に出てきて盛大に萎えたのでもう画像貼りません。
    Google先生何でそういう小学生みたいなことするの…ww

    バーカバーカ!!

    取り乱しました。

    ロメロ御大、このシリーズでとにかく描き続けているのが
    「人の業」とでも申しましょうか欲望、エゴのようです。

    いや、ゾンビだって充分怖いんですよ?映画タイトルにもなるくらいですし。
    死んだ人間が蘇ってこっち歩いてきたら食われる云々置いといてそれだけで怖いですし。

    でもね、ショッピングモールの中で

    「ひょほー!アメちゃんとか食いモンとか
    洋服とかいっぱいあんじゃん!!
    これ全部俺らのじゃん!!やったじゃん!!
    いいじゃん!!すげーじゃん!!!」


    とかやってんの想像してみてくださいよ。
    こんな極限状態で何をやっとるんだと。
    今はそりゃ安全かもしれないが、所詮壁1枚の世界ですよ。
    壁の向こうでは相変わらず死者がうろついて出た瞬間えじきにされちゃう世界ですよ。
    そもそも入り口だっていつ何の拍子に突破されるか分からないし、ここに置いてある物だって
    有限なわけですよ。そんな状況で何やってんだ。

    と今ここでそんな事言っちゃってたりもしますが、自分が同じ状況になったら同じ事やるんでしょう多分w
    物欲なんて一番分かりやすいですもんね。
    目の前にいっぱい商品並んでて、そのまま持ち去ってもその場で封を開けても
    誰もとがめない、なんて状況になっちゃったら好きなことやっちゃうんじゃなかろうか…

    一番恐ろしいと感じたのはゾンビや強盗団に向かって「これは俺たちの物だぞ」って台詞を吐くところ。
    いやそうじゃないでしょうよ…あんたがたまたま先に見つけただけの話。

    冗談半分なら笑って許せちゃうのかもしれませんが、
    ライフル構えてマジな目して言われた日にはドン引きですよ。

    「そんな彼氏別れなさい!!
    めっ!!!」


    とか言いそうになりますよ。フランあんた何でこんなのとつきあってんの!
    ゾンビがいる、という事が大変なのに、ゾンビそっちのけで眼前のお宝を奪い合おうとする光景、
    そこにある人の欲望。そっちのほうが恐ろしく感じられてきます。

    結局次々と味方もゾンビへと変わってゆき、生き残った彼らの隠れ家にまでゾンビが押し寄せてきます。
    ロジャーはおふざけが過ぎてゾンビに噛まれた傷が悪化してゾンビ化しちゃうし。

    roger_zombie.jpg
    ゾンビになってもどことなくイケメンなロジャー様ご尊顔

    さらにはスティーブンがゾンビ化しちゃうんですが、隠れ家に一心不乱に向かってきちゃうんですよ、
    生きていた頃の習慣が残っているせいで。

    しかしこのスティーブンという男。




    ゾンビ演技うめえwwwwwww



    zombi12.jpg
    あんたはえらい

    手足をふらふらさせ呻き声をあげながらよたよたと歩くゾンビの特性をものすごく分かってらっしゃる。
    スティーブン、大器晩成型じゃないか!射撃ヘタとか言っちゃって悪かった!!ごめん!><
    表情もやたらと気色悪い生気のない死んだ目で向かってくるし、
    ああこの人はこれの為に生まれてきたんだろうきっとそうだたぶんそうだぜったいそうだきっともっとずっと

    今なんだか暴走したような気がしましたが、実際ゾンビ演技がピカイチなのは事実です。
    「お、おお…お…おおおー!!!!」みたいなじわじわとした感動があり、
    思わずスタンディングで拍手を送ってあげたくなります。今週のゾンビだったで賞。

    まあ、ゾンビになったスティーブンには当然一緒に逃げようだなんて言えないわけで、
    生き残ったフランとピーターは二人でヘリに乗って逃げ出します。
    おいおい何だおまえら新しいロマンスかそうかそうかやってくれるじゃないかとか思ってたら

    ピーター「燃料は?」
    フラン「あまり残ってないわ」
    ピーター「…いいさ。」




    うわあああああああ救いがねええええええええ


    そして飛び立つヘリをカメラが見上げながらエンディング。
    そうなんですよ。これ明確なグッドエンドがないんですよ。
    燃料ない→どこまで行けるかわかんない→八割方ゲームオーバー
    状態なんです。

    ああ、ああ…ああ…って気持ちにさせられる何とも救いのないエンディングなんですが
    それでもほんの少しの燃料、というところにかすかな希望があり
    なんだかとても複雑な気持ちにさせられる「とても素晴らしい」結末になっていると感じます。

    最後にスタッフロールが始まるわけですが、
    閑散としたゾンビしかいない「生気のない」ショッピングモールが映し出され、
    ショッピングモールの軽快なBGMが流れてエンドクレジットとなるわけです。

    ものっすごいシニカルよねこれ。
    最後に絶望を感じつつもどこかニヤリとさせられるこの演出には素晴らしいとしか言いようがありません。


    とまあなんだかんだ長文でお届けした「ゾンビ」ですが、
    一見、淡々とした映画です。最近のホラーのように血糊ドバドバ特殊効果炸裂ドカーンも特にありません。

    でもこれまで述べてきたように様々な人間模様ゾンビ模様が描かれ、
    ホラー映画と言うより一つの「人間ドラマ」として観れるものではないかと私は思います。
    多数の人に評価されたのもそこが理由なんじゃないでしょうかね。

    というわけで本日はジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」をお届け致しました。

    ごちそうさまでした!


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